
ほくろ・イボ治療法について
ほくろ、イボの除去は、部位や大きさによって、傷跡が目立たないように適した治療を選択しています。
炭酸ガスレーザーは、10,600nmの波長をもち、皮膚の水分と反応し蒸散と熱凝固作用を起こします。これにより照射した部位の組織を取り除くことができます。
ホクロ、イボの施術直後は、照射部位がすり傷やへこんだ傷になります。皮膚の奥深くまで入り込んだホクロをレーザー照射する場合、一度で全てを取り切ってしまうと凹みが深くなり、瘢痕となって傷跡が却って目立ってしますことがあります。その場合は、深部を深追いはせず、数か月後の再発時に追加で治療を行います。
ウイルス性疣贅、汗管腫、脂腺増殖症、眼瞼黄色腫、毛包腫は、数か月~数年で再発し、再度盛り上がってくることがあります。
また、ホクロに関しては良性か悪性(悪性黒色腫(メラノーマ)、基底細胞癌)かを皮膚科専門医が鑑別することが大切です。
イボの種類
・尋常性疣贅
最も多いウイルス性疣贅(イボ)と言われ、糸状疣贅やモザイク疣贅も含まれます。 手掌や足底に多く、あまり盛上がらずに表面がざらざらしています。糸状疣贅とは、顔や首で細長い突起を作ることが多いです。モザイク疣贅とは、いくつかの疣贅が癒合して、敷石状になったものです。
・脂漏性角化症
「老人性いぼ」とも呼ばれます。紫外線が原因と考えられ、60歳以上ではほとんどの人に見られます。顔やこめかみに多く、胸元など日光があたる部位にもよく見られます。炭酸ガスレーザーが非常によく効きます。液体窒素による冷凍凝固術にて治療することも可能で、保険が効きます。
・アクロコルドン(首イボ、脇イボ、胸イボ)
首や脇など摩擦されるところにできる皮膚の突起状のイボです。30歳頃から発症しはじめ、多発することが多いです。小さいものは手術やハサミで切ることが可能であり、液体窒素を使うこともあります。多発していて美容面も考慮する場合は炭酸ガスレーザーも非常に良い適用です。
・扁平疣贅
多発することが多く、平べったいイボであることが多いです。おでこや手の甲にできることが多いです。
ほくろの種類
・単純黒子
メラノサイトが皮ふのごく浅い部分にあり、メラニン色素が過剰生成されることにより発生します。色や大きさによってはシミと判別がつきにくいことがあります
・青色母斑
皮ふの深いところにあり通常のホクロより青みが強いホクロ、またはあざのことです。通常、悪性化することはありませんが、1cm以上の大きなものは細胞増殖型と呼ばれ、悪性化する可能性があるため、大きなものがある場合は、早期に皮ふ科専門医の診断を受けてください。
・色素性母斑
メラニン色素を持つ母斑細胞が増殖したものです。平らなものもあれば隆起したものもあります。ほとんどが良性ですが、急に大きくなったり出血したりする場合、悪性の可能性もありますので、早期に皮ふ科専門医の診断を受けてください。
・毛がはえた黒子
ホクロはメラニン色素を持つ母斑細胞が増殖して起きるため、ホクロのある場所はメラニン生成が活発になり、毛が生えやすくなります。抜くと皮ふに刺激を与えることになるため、ケアとしては、抜くよりハサミで切る方がおすすめです。しかし抜いたりハサミで切っても、また生えて伸びてくるため、ケアが煩わしい方はホクロ自体の除去をおすすめします。
適応症例
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皮膚腫瘍除去
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ホクロ(色素性母斑)
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イボ(脂漏性角化症、扁平疣贅、軟性繊維腫など)
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汗管腫
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眼瞼黄色腫
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脂腺増殖症
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フラクショナルレーザー(毛穴の開き、ニキビ跡)

当院における施術
(炭酸ガスレーザー)
炭酸ガスレーザーは、ほくろ、イボ、シミ、血管腫といった幅広い肌トラブルに対応できる医療機器です。
お肌の奥深くの組織や周りの皮膚に余計なダメージを与えないため、メスを使った切除した場合よりも跡が残りにくく、治るのが早い点が特徴です。
治療時は局所麻酔を用いて痛みを極力抑え、また出血もほとんどありません。
目立ちやすいデコルテや背中、その他身体の各部位にも照射することができます。
*炭酸ガスレーザーでの治療は保険適用外となります。
炭酸ガスレーザーの特徴
厚生労働省の薬事承認機
CO2RE (コア) は厚生労働省の薬事承認を取得している医療機器で、複数の機能を備えた炭酸ガスレーザーです。色素性母斑 (ホクロ)、脂漏性角化症、脂腺増殖症、スキンタグ等の加齢に伴うイボや汗管腫などの隆起した皮膚病変の除去やニキビ跡の治療に適しています。

スキャナモード搭載
搭載されたスキャナーモードは、皮膚を正確に均一に削ることが可能で、傷の治りを早くして、傷痕の残りを最小限にします。
削る深さも自在の調節できるため、施術時間も短縮されます。

メラニン色素を粉々に砕く
搭載されたフラクショナルモードは、レーザーで皮膚に小さな穴を開け治癒過程で肌を再生させます。面状に浅く蒸散させると肌質改善効果があり、細く深部まで熱作用を加えると、ニキビ跡のクレーターが改善します。

